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by sumipino1
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試写会「BABEL(バベル)」

テーマは「届け、心。」
言葉が通じない。思いも伝わらない。心はどこにも届かない。我々バベルの末裔は、永遠に分かり合うことができないのか? が、テーマ。
アメリカ(とメキシコ)、日本、モロッコの世界の離れた場所で、物語が生まれる。
そのばらばらな場所は一つにつながっていく。主人公がブラッド・ビッドだけではなく、それぞれの場所で、主人公たる人が存在する。
アメリカ人リチャード(ブラッド・ビッド)とスーダン(ケイト・ブランシェット)夫妻の心は通じていない。日本人のヤスジロー(役所広司)と娘のチエコ(菊池凛子)。メキシコ人の子守(アドリアナ・バラッザ)アメリアと甥(ガエル・ガルシア・ベルナル)、息子とも心が通じていない。アメリアとリチャードとも心も言葉も通じない。チエコと刑事とも、モロッコ人の兄弟と父とも通じない。総ての人が通じない心から、悲劇が起こる。
伝わらない、伝えられないもどかしさが全編みなぎっている。
監督はメキシコ出身のアルハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ。
アメリアがいう「悪い人ではないの。愚かだったの」と子どもにいう場面に重いテーマをかんじさせた。
心が通じないで誤解を招くことが多い。世界中が人々の本当の願いとは裏腹にことが進んでいる。いろいろ思い当たることがある。

    感想
  1. 日本人の取り扱い。こんな取り上げ方をしないでほしい(菊池凛子)。いやだなぁ。いくらアカデミー賞助演賞にノミネートされても・・・

  2. ブラビが「リバー ランド スルー イット」の時は可愛かったけれど、ずいぶんたくましくなったものだ。ちっとも可愛くない。

  3. ガエル・ガルシア・ベルナルはかっこいい。(私はいい年をしてミーハー族なのである)

  4. 愚かなことが多いなぁ。気をつけようっと。



バベルの公式ページ
by sumipino1 | 2007-04-09 00:02 | 映画 演劇 音楽 絵など | Comments(0)